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<<   作成日時 : 2009/04/03 22:41   >>

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花嫁の最後の荷なり宙吊りのピアノ揺れゐる桜の空に 

                            萩岡良博  『木強』

桜が咲き始めた。
JRの駅を降りて職場に通う途中に大きな公園があり、その周囲を囲むようにして桜並木がある。
毎朝、その並木道をゆっくりと歩くのが楽しみだ。
桜並木が終わる所には小さな植物園があり、さまざまな樹木が植えられている。幹に名札もついている。
その場で樹の名前がわかるのは嬉しい。

掲出歌では、満開の桜を背景に、大きなグランドピアノが吊り上げられて運ばれていく。
ピアノはおそらく高層のマンションの一室に運ばれていくのだろう。
花嫁の荷物の最も大きな物として、最後に運ばれていく黒いピアノ。
上二句「花嫁の最後の荷なり」と最初に言い置き、宙づりに運ばれていくピアノがクローズアップされる。
黒く輝くピアノと薄いピンクの桜花、ここではピアノに焦点が当てられているのだが、「桜の空に」によって、ピアノの存在感がいっそう鮮やかに印象づけられる。
部屋に据えられたピアノと異なり、宙づりになって揺れながら運ばれているピアノは、非日常の不可思議な物体となり、満開の桜花もまたこの世ならぬ幻影であるかのように思われる。

そうして、また上二句「花嫁の最後の荷なり」に還り、花嫁の荷物としてのピアノが、女性の日常を支えるものとして輝くのである。

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